「からかっただけ」


「なにそれ!」


「反応、おもしろいって言っただろ?」


さっきの企んでる顔から、冷静な顔に戻ってる。


「どんな反応するか見ただけ。仲良くするつもりはないって言ったじゃん」


私にだけ聞こえる声で話す愛人。


「マー君・・・」


やっぱりマー君は、私と仲良くするつもりはないんだ。


ちょっと残念だな。


何となく、仲良くなれた感あったのに。


「ただいま」


少し落ち込んでると、パパが仕事から帰ってきた。


「パパ!」


また私のテンションが上がる。


「遅くなってごめんな、美結」