恥ずかしいけど小さくうなずくと、愛人の優しい唇が降ってきた。


「もう一回したい」


「うん」


また唇が触れ合う。


「メリークリスマス、美結」


「メリークリスマス、マー君」


二人で笑い合う。


「パパとママは?」


「まだ、二人の世界みたい」


「ふふっ。じゃあ、あとでメリークリスマスって言いに行こう」


「ああ」


キラキラ光るツリーの下、もう一度キスを。


「あっ、雪」


ふわふわ空を漂う雪たち。


その中で、ずっとクリスマスを一緒に過ごそうって誓い合った。





・・・END