「でも、すごく大きいね」


ママが首を上に上げる。


「キャッ!ちょっと龍矢!」


急にパパが、ママを子供のように抱っこした。


「そんな首上げてたら疲れるぞ」


「そうだけど。でも抱っこしなくても」


恥ずかしいのか、ママの顔は真っ赤だ。


「みんな見てるよ~」


「誰も見てない。ツリーに夢中だからな」


パパの唇がママの唇に触れる。


「なんか、二人だけ別世界だな」


「うん。でも、周りみんなそうみたい」


パパとママ以外にも、キスしてるカップルいっぱい。


「俺たちも、する?」


「・・・うん」