まだ納得出来てない様子に、パパがママの頭をなでる。


「ほら、少し休憩するか?」


「うん。美結たち、おいしいコーヒー飲めるところ知ってる?」


「うん、知ってるよ。マー君、あそこでいいよね」


「ああ」


パパとママを連れて、愛人とよく行くコーヒーショップに入る。


小さなお店なんだけど、愛人の大学が休みの日はよく来るんだ。


「ブラックと、お前は甘いの?」


「うん」


パパが流暢な英語で注文をする。


「ねえ、龍矢」


「ん?」


「私も英語しゃべれるようになりたい。どっか教室通おうかな?」


「あ?別に通う必要ないだろ?俺が教えてやる」


パパがママの頭にポンと手を置く。