「ん、15時から」


「じゃあ、それまでいてもいい?」


「ああ。いて」


愛人が私の頭をなでる。


「おば様も、いい?」


「ええ。私が後から来たんだもん。邪魔しちゃったかしら?」


「そんなことないです。ねっ、マー君」


愛人に笑顔を向けると、ハアとため息を落とされた。


「美結、そこは邪魔ですってはっきり言うの」


「どうして?おば様邪魔じゃないのに」


今度はおば様に顔を向けると、おば様はニコニコと微笑んでいた。


「美結、もっとこっち来て」


「うん?」


愛人に近づくと、耳元に口を寄せられる。


「なあ、美結」