冬のカラッと晴れた青空を見るだけで、なんだか元気をもらえる。


「行こう、美結」


「うん!」


愛人に手を引かれて、ゆっくりと歩き出す。


「寒いね」


「ああ」


冷たい風が、ビュービュー吹きつける。


「あー髪の毛・・・」


「美結?」


変な声を出す私に、愛人が不思議そうな顔して歩くのはやめた。


「ふっ。ボサボサ」


「笑わないでよ」


風が強すぎて、髪の毛がボサボサと舞い上がってしまった。


「なんか結ぶの持ってないの?」


「あっこれ」