つい最近まで膨らんでいた亜季ちゃんのお母さんのお腹は、もうすっかりペチャンコになっていた。


「亜季、早く亜未に会いたい!」


「亜季ちゃん、まだ亜未ちゃんに会ってないの?」


「うん。退院したらって」


「そっか」


フッと表情が暗くなる亜季ちゃんに、でもと亜季ちゃんのお母さんが言葉を続けた。


「でも亜季、もうすぐ一時帰宅出来るじゃない。そしたら、亜未といっぱい遊んであげて」


「うん!」


「亜季ちゃん、帰宅出来るんですか?」


「そうなの。最近調子いいから」


そう言って亜季ちゃんのお母さんは、本当に嬉しそうな顔をした。


「美結ちゃん、彼氏さん?」


チラッと愛人を見た亜季ちゃんのお母さんは、笑顔のまま私に顔を向ける。


「はい」


「じゃあ、いつも話してくれてるマー君だ」