「うん!楽しみにしてるね」


「わーい。お姉ちゃんは、サンタさんに何もらったの?」


「お姉ちゃんはね・・・」


チラッと愛人の方を見ると、バチッと目が合った。


「お姉ちゃんはね、時間をもらったの」


「時間?」


亜季ちゃんがキョトンとした表情を見せる。


「このお兄ちゃんと、今日一緒に過ごす特別な時間」


「ふーん。お兄ちゃんは?サンタさん、何かくれた?」


「お兄ちゃんか?」


愛人はフッと柔らかい表情を浮かべた。


「お兄ちゃんも、お姉ちゃんと同じものもらったよ」


そう言って愛人は、亜季ちゃんの頭をそっとなでた。


「美結も」


「へっ?」