そんな私を見て、パパとママが心配そうに声をかけてきた。


「うんん、違うの。あのね、あとで話し聞いてくれる?」


パパとママは一瞬顔を見合わせたけど、すぐに笑顔でうなずいてくれた。


夕食を終えて、早速パパとママの部屋に向かう。


「パパ、ママ」


「おいで、美結」


二人が座っていたソファーの真ん中を空けてくれて、そこに座る。


「あのね、今日病院でマー君のお母さんに会ったの」


おば様と話したことを、パパとママに伝える。


「ねえ、愛し方が分かんないってなに?マー君、おば様に愛されてないってこと?」


「美結」


ママが私を抱きしめる。


「マー君言ってた。俺は親に愛されてないからって。そんなの悲しいよ」


パパの手が、優しく私の頭をなでる。


愛人は、こうして抱きしめたりしてもらったことがないんだろうか?