「パパ、ごめんね。学校ずる休みして」


仕事に行く前に私のところに来てくれたパパに、ベットの上に座って謝る。


「美結、休みたいときは休めばいい。無理して学校行くことないから」


そっと頭をなでてくれた。


「心が落ち着いたら、学校に行けばいい」


「うん」


パパは私と目線を合わせて話してくれる。


「愛人君にも、美結が会えると思ったら会いに行きなさい」


「うん。パパ」


「ん?」


「マー君、大丈夫だよね。死んだりしないよね?」


「ああ」


パパが優しい笑みを私に向ける。


「龍矢、そろそろ仕事行かないと」


ママが私の部屋に入ってくると、パパにそう声をかけた。