「美結、起きてる?」


次の日の朝、なかなか起きて来ない私を心配してママが部屋までやって来た。


「ママ、学校休んでいい?」


私のベットの枕元に座ったママに、布団から少しだけ顔を出して聞く。


「うん」


優しい笑顔で、ママは私の頭をなでた。


こーゆーとき、私の気持ちを分かってくれる親でよかったと思う。


きっと私の泣き腫らした顔を見て、ママは事情を察してくれたんだ。


昨日の夜はベットに入ってもなかなか眠ることが出来ず、眠る代わりに涙が流れてきた。


結局朝までほとんど眠ることが出来なくて、多分今の私の顔は酷いことになってる。


「美結」


「ん?」


「ママ、美結の傍にいた方がいい?それともいない方がいいかな?」


「いて」


私の小さな声はママに届いたらしく、ママがゆっくり微笑んだ。