「あっ、こっちの方がいい」


「決まりな」


「へっ?」


私からスカートを奪った愛人は、そのままレジに歩いて行く。


「ちょっと、マー君!」


慌てて青いほうのスカートを片づけると、愛人の後を追う。


「あっねえ、私別に・・・」


「いいじゃん。似合うんだから」


そう言ってあっという間に、お金を払ってしまった。


「いいの?マー君」


「別に俺が似合うと思って買っただけだから」


「ありがとう」


照れ臭そうに言う愛人に、私も素直に感謝の言葉が出た。


「次は?」


「じゃあ、こっち行こう」