「ほんと?」


「うん。さすが、美結」


「ママの娘だもん」


そう言ったらママは、少し照れたように笑った。


作ったゼリーを、ケーキを入れる箱に詰めた。


「これでよし」


「遅くならないようにね」


玄関でママにそう言われた。


「うん。すぐ帰ってくるよ」


車に乗り込んで、愛人の家に向かう。


絶対、おば様とか居るよね。


やだな~


会いたくないし。


自分で行くって決めたのに、ちょっとテンション下がり気味。


それでも車はどんどん進んで、愛人の家に着いてしまった。