でも、先生がいつか言っていた事によると地区の小学校の器楽部にユーフォニューム奏者が居て、来年この中学に入学してくる。


彼は中学になってもユーフォニュームを吹く事を希望しているらしいので欠員と言う最悪の環境は逃れられそうな気配との事だった。


後輩が居ないのは正直言って寂しかった。


英二が一、二年の後輩に指導しながら自分も練習している風景が、ちょっと羨ましかった事は事実。


僕は中学を卒業して高校生になってもブラスバンドを続けるつもりだしユーフォニュームで行けたら文句なしだと思っている。


英二はあれで、僕より成績が良いので、高校は多分別の学校になるだろう。そして音楽家の道を目指すんだそうだ。