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コンクールは一つの区切りで僕達の部の中でも最重要課題のイベントの一つだ。


それが終わっただけで、なにか季節が一つ過ぎた様な虚脱感に襲われて、僕はちょっとぽかんとした気持ちになっていた。


「まぁ、コンクールは残念だったが、保孝達の努力を否定された訳じゃ無い。要するに、保孝達以上に頑張った学校が有ったって事だ」


又兵衛が両手を組んで僕の前に立ち、少し俯き加減で話した。


「そうだね、僕達の努力が足りなかったって訳じゃ無いよね。僕達より凄い学校が有っただけだよね」


「ああそうだ。でもな、保孝、そういう処まで努力出来るって事がコンクールで分かっただろ。だから、これまで以上、練習しなけりゃいけないって事だからな」