閂は手に持った鞭を弄びながら振るう。


爆竹を鳴らしたような音が何度も響いた……


「あの……、その物騒な物は何に使うんだ……?」


僕は恐る恐る尋ねた。


閂は舌なめずりしながら僕に近付いて来る……


「決まっているだろう……? こう、するの……さ!!!!」


閂の腕が振るわれた……瞬間!!!!


「パウッ!!!!!!!!!!」


お尻に激痛が走る!! 堪らず叫びながら飛び上がる僕。


む、鞭が僕のお尻を襲ったのだ……!!


ジワジワと痛みは広がり、一向に晴れない。


「ちょ、ちょっとまっ、パウッ!!!! エンッッ!!!! ちょ、やめ……ヒャンッ!!!!」


「良い鳴き声だぞ、刀矢~!! 私の身体を見たのだから当然の対価だ!! そ~ら、もっと鳴け!!!!」


何度も振るわれる鞭は、僕のお尻を蹂躙する。


くっ……!! まさか閂のボディに見とれているだけで、こんな仕打ちを受けるだなんて!!


僕は己の軽率さを恥じた。


視界の端で、軽蔑のまなざしを向ける不知火を見て、もっと恥じた!


というか……助けてくれよ……