あたしはしばらく頭が回らなかった。



あたし…キスされてんの??



福田に…!?



「…んっ…く…だ…!!」



あたしが精一杯抵抗して、福田はやっと自分がしたことに気づく。




「わ、悪いっ!!」



福田は慌ててあたしから離れた。



あたしは倒れたはずみで割れたマグカップをじっと見ていた。




あたし達の間に気まづい空気が流れる。



「マ、マグカップ…割れたじゃん…!!
 ゴメン…か、片付けないとっ…。」




普段は片付けなんて絶対しないあたしが、せっせと片付けを始める。