あたし達は、息がかかるほど近い状態にあった。 ドクン… 胸が高鳴る。 唇は触れる寸前だった。 顔が熱くなっていくのが分かる。 しばらく見つめあうあたしと福田。 不思議と動こうとしないあたし達。 その時、福田がそのままあたしの唇に自分の唇を重ねた。 「んっ!?」 あたしは驚いて抵抗でなかった。