「ねぇ。ヤマト・・・。ありがとね」



それが君の声・・・



「ヤマト・・・ばいばい」



それが・・・君の涙。





俺は、高校1年生の春に初めて一目惚れした。
・・・崎原サラ・・・
学校内でも、可愛いって噂で。
崎原は、可愛いかった。どこかに影があるような・・・不思議の国のお姫様みたいな崎原が大好きだった

「崎原・・・?」

それが崎原との出会いだった。帰り道、崎原は俺を見ていた。

「倉山ヤマト!」