とりあえず

あたしゎ自分の家に

男の子を案内した




家に行くまでの間に

いろいろな話をした





男の子の名前は

九条 燐太(クジョウ リンタ)



年はあたしの1つ上



なんでも
ロスに3ヶ月間留学に来たらしい




「留学って…なんのですか??」



「語学留学??
学校でロス留学生募集してて

タダ同然で行けるし
応募してみっかな〜って思ったら
受かっちゃった(笑)」




そう言って

くったくなく笑う彼に

あたしゎ少し

どきっとしてしまった




「ふ…ふ〜ん…

で、どうしてあたしの家に…??」



あたしゎ目を前にそらし

平静を装いながら問いかけた




「いや、それがさ
ロスで受け入れてくれるはずだった人が
急に受け入れできなくなって

そんなら留学は中止だっつう

空気になってきたわけよ!!




そしたら、なんと!!

俺の先輩がロスに知り合いいるって言ってきて

そこに聞いてみたら

受け入れてくれるっつうんで

俺は遥々日本から来たわけよ




で、その受け入れ先が

君の家ってわけ」




な…なるほど…


でもあたし

お母さんから何も聞いてない…






忙しすぎて
言うの忘れちゃったのかな??