それから1年が過ぎ

ある1つの出会いがあった





それは

学校から帰宅していたとき




「…君、もしかして日本人??」




急に声をかけられた




家の外で久々に聞く日本語に

新鮮な印象を受けながら




「はい…そうですけど…」




とあたしゎ少し戸惑いながら

返事をした





話し掛けてきたのゎ
あたしと同じ年くらいの
帽子をかぶった男の子


髪は金に近い茶色

耳にはいくつかのピアス

そしてギターケースを背負っていた





「よかった〜!!

俺、英語わかんねぇから…


あのさ、
この住所の場所わかるか??」





そう言って

1枚の紙を手渡す




そこには

青いペンで住所が書かれていた




「…ここ、あたしの家です」




「…」
「…」




少しの沈黙のあと



「まぢでっ?!」


と言って
男の子は目を丸くした