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太陽の日差しがまぶしくて
あたしはゆっくり目を開いた
…あれ?
ぼんやりする頭の中で
ここはどこなのか考える
肩痛いな…
そりゃそっか
コンクリートの寝てたもんね
コンクリートに…
……
ガバっとあたしは勢いよく起き上がり
ポケットにあるケータイを引っ張り出した
時刻は正午をとっくに過ぎていて
午後の授業の1コマが
残すところ5分となっていた
「や…やばい…!!」
あたしはスカートの砂ぼこりを払い
高台の階段を一気に駆け下りる
高台と学校の間にある
塀の扉をこっそり開き
お兄ちゃんがくれた鍵で
そっと鍵をかける