「なぁ…卯月」
一仕事を終えて
リビングでまったりしてるとき
ソファーに寝転がっている燐太が
台所で食器洗いをしているあたしに声をかけた
「なに?」
「ちょっと来て」
あたしは水を止めて
手を拭き燐太のもとへ行った
「…なぁに?」
あたしは再び尋ねる
けれど燐太からの返答は
なかなか返ってこない
燐太…
3ヶ月前よりも前髪のびたな…
てゆか
なんか男っぽくなったかも
なんて観察していると
いきなり燐太が起き上がった
「あのさ…
ほんとは言うなって
言われてたんだけど…」
燐太の話し方は
なんだか歯切れが悪い