「美海様は…手術が成功して、一命は取り留めました…」


「ーー!!」


「よかった……」


緊張の糸が切れたのか、美加さんがその場に泣き崩れた。


「海斗…よかったな…」


オレの父親も、もう泣いていて…母親においては美加さんと共に泣き崩れていた。


美海は生きている……


事実を知って、オレたちは皆安堵しきっていた。


でも次の瞬間………


「しかし……」