それからすぐに、一條の自家用機で日本を発った。


機内での会話はなく…


皆が緊張した面持ちで、ただ静かに外を眺めていた。


きっと、皆が今思っていることは同じーー。


美海と里海の安否…


絶対に生きてるって…、オレは信じてる。


神様が…2人を連れて行くわけがない…。


今までずっと2人っきりで…辛いことを乗り越えてきたんだ。


たくさん苦しんだに違いない…。


そんな2人を…いくら神様でも、連れて行けるわけないよな?