「海斗…本当…なのか?」



嘘だ……



「さっき…美海の秘書から…電話があった…」



オレは…信じない。



「本当に…美海ちゃん…なのか…?」



嘘だよな……美海……?



「車の事故に…巻き込まれたそうだ……里海も…一緒だった…

でも…まだ情報が……交錯していて…っ…安否が分からない……」


言葉を必死に紡ぎ出す海斗さんの姿は…


直視できないほどの悲しみに包まれていた…。




「海斗…まだ分からない…正確な情報じゃないんだ…

美海ちゃんも…里海ちゃんも……必ず生きてる……

これから…これから幸せになるんだからな……」



この部屋の誰もが悲しみに暮れ……


涙で顔が濡れていた。