その知らせは、突然もたらされた。


「旦那様。栗原様がお見えになりましたが…」


メイドが、里海の両親の突然の訪問を告げた。


「海斗が…?早くここへ通してくれ」


「はい……」


どうして今頃…?


突然の訪問なんて、よほどの用事…だよな?


間もなく、海斗さんと美加さんが案内されてきた。


オレは、2人の様子がいつもと違うことにすぐ気がついた。


「海斗…どうした?」


父親もその異変に気付き、慌てて席を立つ。


海斗さんも美加さんも、顔が真っ青だった。