「イバーエ、今日も練習さぼっていいのかよ?」
リーグは、僕と同じ十四歳だ。でも、僕と違って背が高くて、かなりうらやましい。
「いいんだよ。だって、練習って言ったって、山の中で、ずっと同じ事を大声で言ってるだけだぜ。何が起きるわけでもないし、全然おもしろくないんだもん。」
「えっ、イバーエのじいちゃんは、すごいじゃん。この間も川が決壊した時に、すげぇでかい壁造ってさ、村が洪水にならないようにしてくれたのに・・・。」