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なのに。

一人で飲んでたはずなのに。

どうして拓真が私のベッドに寝てるの?
おまけに…。

私の体は、拓真と何もなかったなんて言えない確実な赤い印が体中に刻まれていて、体のあちこちが拓真に愛された名残で痛い。

眠る拓真の手を見ると、確かに愛された記憶がよみがえる。

「あ~。なんて事」

シーツを頭まで引き上げて、混乱した頭を抱えこむ。

「起きたのか?」

「え?」

シーツが取り上げられたかと思うと、拓真が私を腕の中へ引き寄せた。