俺には好きな男がいる。
名前は南波優介。
性格はお調子者で明るく、人懐っこい。
頭も運動神経も良く、女子から結構人気があるらしい。

「優介くんってカッコイイよね」
不意に奈都が呟いた。
「蜜華も優介くんが好きなんでしょ?」
俺の顔が赤く染まるのが自分でもわかる。
「は?んな訳ねーから!!誰があんな奴」
素直じゃない俺は必死に否定する。
「バレバレだからー!!笑」
「…」
俺は黙った。
「私あんたには負けないから」
それだけ言って奈都は席に着いた。