ばっ、と、素早い動作でシンデレラは振り向きました。

お父さんとふたりきりのはずの場所に、なぜか、知らない男が立っています。

その後ろには、シンデレラと比べても遜色のない美形の男の子が二人。

親子なのか、二人の顔立ちは、男ととてもよく似ていました。

お父さんが好きそうなタイプの顔。

一体、これはどういうことなのでしょう。

シンデレラのこころは、激しく揺れました。