長い長い一曲を踊り終わると、王子様はシンデレラの手をにぎり、真剣な目で、その美しい少年を見つめました。

「シンデレラ」

「なんだよ」

一曲だけの約束だったはずだろう、と思っているシンデレラは、わざと無愛想にこたえます。