「れ?
・・・・・・もしかして、光輝、怒った?引いた?!」



急いでカバンをつかみ、光輝の後を大介と一緒に追う。



その間に、光輝には聞こえないようそっと大介に耳打ちしてみた。



「いや~、怒ったというよりショックを受けてんな、あれは」



「ショック?なんで」



なんで?

なんで光輝がショック受けるの?




「ま、人生いろいろってところかな。
つーか、お前は鈍すぎだろ~」



「はあ?!
なんでそこでおれが鈍いことになるんだよッ?!」



つくづく失礼なやつだなっ!!



「ま、ほっとけば自分でテキトーにどうにかするだろ。
へーき、へーき!」




・・・・・・いまいち信用ならないんすけど。


それから、光輝はおれたちの会話をあまり聞かず、

怒っているような、ボーっとしているような、
そんな感じだった。



んー?どうしたんだ?


まぁでも、大介の言うように光輝は後に引きずらないタイプだし。



自分でどうにかする、よな?