「……帰る」

「は?」

「おれと未有だけで帰る!だからお前らもう帰れっ!!」


そう言って未有の手を引くとおれはさっさと3人を置いて歩き始めてしまった。


ったく!

あんなところで訳のわかんねぇ話しやがって!


常識を知れってんだ!常識を。

まったく、おれの周りにはまともなやつがいないのか?


はぁ、疲れるなぁ。

なんて肩を落としながらとぼとぼと歩いていると……。


「おいっ!待てよ流架―!!」

「!?」

「流架くん!
僕から逃げようなんて100万年早いですよっ!!」

「!!??」


後ろから叫び声が聞こえ、振り返ると凛と光輝が張り合うように走ってくる。


そのはるか後方には一応大介の姿も……。



なんなんだこいつらはー!!!?