あたしの言ったことに首を振る。



「わしもな…それだけならとも思うんじゃが、2日前、撮影中に機材が壊れて火事が起きてモデルの1人が火傷を負ったらしい。」



「事故じゃないの?」


「火事の時の火が、普通とは違ったらしくてな…。

まるで火自体が意思を持っているようで、故意に襲ったように見えたという…。」



「なるほど…つまり人間の仕業ではないと?」



じいちゃんが頷く。