長い長い廊下を歩いてると、あたしと同い年ぐらいの少年を見つけた。

少年もあたしに気づいたらしく、こっちに駆け寄ってきた。

ああ、もううざったい。

「あのっ、みゆき様。これを食べて下さりませんか?」

あたしは一瞬迷った。