「うんかすんか言え。」

『…すん。』

「…………ムカツクな、亜人め。」


ヒクッとロイは頬をこわ張らせる

ウォルフは、そんなロイを気にも止めず白々しく明後日の方向を見ていた


「…ロイ……様。」

リリアは一瞬呼び捨てにしようか迷ったが、途中で様をつけた


「なんだ?」


ロイは機嫌良さそうに聞き返す

「私はどうすれば…?」

「なんだ、そんな事か。
ただ、俺様の言う通りにすればいい。」

「…言う通り?」


「嫁らしくすればいいんだよ。
それに、俺様を退屈させるな。」


ロイは意地悪そうな笑みを浮かべた