「よ…め?」 「あぁ、嫁だ。」 皇太子は、リリアが殴った頬を押さえて意味ありげに笑った 「嫁になるか。 それとも死ぬか。」 二つの選択肢が頭の中でグルグル回る 生きるか、死ぬか? 「んー、そうだな。 そこの亜人をおまえの使いにしてやろう、これでどうだ?」 「っ…。」 嫁になったとしても、ここでウォルフを巻込むわけにはいかない それに、嫁なんて… リリアは断ろうとしたが、誰かに止められる 『リリア、その婚約受けて。』