白い割烹着とはケタ違いのド派手さだが、それは見紛うことなき先程の店の老婦人だった。


『兄ちゃん、飴ちゃん食べへんか?』


老婦人はレインボーカラーの手提げをゴソゴソとかき回し、取り出した小さな物体を彼の手のひらにのせた。


──青汁黒酢のど飴?