──あれは一体…


彼はオッサンと対峙した時、背後に感じた気配を反芻していた。


──何か言っていた。


テ ヲ カソウ カ・・・・


邪気は感じなかった。
むしろ、ひどく近しい者のような…


──ヤツなら知っているかもしれない。
オレの使命を。


もどかしさが積もった。