『はい、何しまひょ?』


彼の緊張を解除したのは、白い割烹着を着た老婦人だった。


『・・・・・』


意表を突かれ、口ごもる彼に頓着なく、老婦人は続ける。


『ニホン語わからへん?ほな、ケツネでええか?おいしいで?』