一回も鳴かずに体を強張らせ社長を見ている


「白龍」


小さな声で声をかけても振り向くこともなかった


そして
社長が立ち上がり近づいてくる


「私も猫が好きなのよ。触ってもいい?」


と言いながら手を伸ばした