顔の横から温かい空気を感じる


ああ…母の匂いと同じだ…
顔を少し上げて口をつける


温かいものが喉を通り抜け体が温かくなっていった


口を離し上を見た


男が綺麗な瞳で微笑んでいた


よく見ると切れ長の黒い瞳、スッとした鼻、唇…何かの彫刻のように妖艶な雰囲気の男だった