その日は港に寄った。
久しぶりの大地だ。土が新鮮だった。その時!
「レ…イラ…ミルシ…ア…。」
そこには海賊に連れ去られたはずの、レイラとミルシアがいた。
しかも海賊の服を着ている。
そばに行って確かめなきゃ!そう思いリリは、船長に許可を得てレイラ達のそばに言った。
「レイラ?ミルシア?」
呼ぶと2人は、ゆっくりとこっちを振り返った。
「誰あんた?ねえミルシア、こんなやつ知ってる?」
「いいえ。」
ミルシアは長いくるくるロングをポニーテールにしていた。
「な!何言ってんの?幼なじみなのに!?バカね!2人とも忘れちゃったの!?助けに来たんだよ!一緒に帰ろう!」
「何こいつ言ってるの?気違いよ!ミルシア」
「そうね!」
「そんな!忘れちゃったの!?思い出して!お願い!」