心配になり、体ごと真奈の方に向き直す。


   パタタッ


音がしたところを見ると、壁と床に血が飛び散っていた。
何の考えも無しに、腰に手を当てる。

「おとなしく、やられてれば良かったのにさ!!」

真奈がまた叫んだ。

右手には“ヌメッ”とした感触、辿ると腰にある何かに触れた。