それだけ言うと、アロは立ち上がって、私にニコッと微笑んでから、何処かへ行ってしまった。



まだまだ訊きたいことは沢山あったのだけど、アロを呼び止めてまで訊く勇気は今の私にはなかった。





ふと、時計に目をやると、12時10分前。


私も立ち上がると、お腹が空いたので昼食を作ることにした。






このとき私は、アロが話したことに対してそれほど真剣には考えていなかった。




だから気が付きもしなかった。






アロの言った矛盾した言葉に――