姫の血……?



「ねぇ、なんで私が姫なの?」


「えっ……!あ、いや……選んだんだよ。僕らが」


「選んだ?どうして私なの?」


「ぼ、僕ら2人は姫になる女性をずっと探していた。この世界には僕らのような悪い人間ばかりで……。でも、美由さんは違った。美しい心の持ち主だった」


「え!?未成年でお酒飲んだりするのに!?」


「お、お酒くらい誰でも飲むだろう?」





そ……そうかなぁ?


お酒だけじゃない。

私なんて、全然いい子じゃないのに……。





「それに、僕らが美由さんを選んだ理由はそれだけじゃない」