呪い――




頭の中で響き渡る。



勝手だけど、その模様が十字架な理由がなんとなくわかった気がした。






「僕らは、自分たちの意思で、どちらの姿になることも出来る。今回はお酒のせいだと思う」



元々は別の人間。


それぞれ何かを想い、悲しみ、誰かを愛し、生きていたんだ。




性格も話し方も声も素振りも、全然違うのはきっとそのせいなんだ。





「余計な事を言うな」