やっぱり吸血鬼も酔うんだ

なんて考えながら、私も手に持っていた缶をテーブルに置いた。


さっき止めておくべきだった、と今更後悔する。





「……ほら」


私は立ち上がってアロに手を差し伸べた。


もう寝てもらおう。

2日酔いなんてされたら、たまったものじゃない。



「なんだ」

「それ置いて。さっさと寝なさい」


私は手に持っている缶をちらっと見た。


「夜はこれからだぞ。まだ寝ない」

「起きてたらこのまま飲むでしょ?だから駄目」