「大丈夫か?」


「うん。平気」


嘘ではなかった。

本当に平気だった。



私は笑顔を見せる。


これで貧血さえおこさなければ、これからも平気なんじゃないか、と思った。



私はもう一度、絆創膏を貼りなおした。


その間、アロナイヤの視線が痛いほど突き刺さる。



「な、何?」


「そういえばさっき……」